皆さんこんにちは。
こころ屋 代表 藤田です。
先日、自死による
お部屋の片づけ作業をさせていただきました。
故人は練炭による自死行為を行い、帰らぬ人となり
この度、不動産業者様からの相談並びに遠方に住むお母さまと
お電話のやり取りをしながら作業当日を迎えました。
お母さまはお電話でこの度は息子がご迷惑をおかけしてしまい
本当に申し訳ありません…と電話越しに深く頭を下げているのがわかるくらい
申し訳ない気持ちと疲弊しきっている声が…
なんともお話を聞いて胸が苦しくなりました。
お母さまに大丈夫ですよ。
ちゃんとお片付けしますからね。とお約束して
当日を迎え作業開始。(合掌)
ワンルームのお部屋でしたが、生前故人様は非常にシンプルな生活を
されていたようで家財類はほとんどなく、逆に寂しさを感じる
お部屋でした。
(小さな物はお母さまご家族で処分したそうです)
お母さまは胸が張り裂ける想いの中、ご自分で出来る限り片付けをされたのだと思います。
(辛すぎます…)
作業する際に一番に目に飛び込んできたのが、自死行為に使った
練炭…
故人様は生前どんな気持ちでいたのか…
何が原因だったのか…
自死の現場作業は、何度関わっても気持ちが辛くなります。
何とかならなかったのだろうか…
作業もきちんと自治体のルールと故人様の尊厳を守って搬出と回収作業を行い
お部屋内は何もない状態に。
そのあとは、窓、床、水回りの清掃作業。
お部屋を綺麗にして、故人様が安心して天国に行けるように。
(合掌)
作業後は、お母さまにご報告と今後少しでも前を向いていただけるようにお話をさせていただきました。
(何の力にもなれませんが…)
こころ屋は日々、遺品整理作や特殊清掃を専門に色々な場所へ伺わせていただきます。
その中には、明るい整理作業もあれば、辛くて涙の止まらなくなる作業もあります。
今回の件も、本人が辛く苦しい想いなどから自死行為に向かってしまう…
その行為が周りにいるご家族や友達等大切な人も不幸にしてしまう。
(悲しすぎます。)
まずは、誰かに相談してほしいです。
そして周りの大切な人の顔を思い出してほしい。
毎年全国で自死者数が発表されますが、驚くべき人数を目にします。
自死行為は、悲しみしか残らない行為。
このような悲劇が起きない事を心から思う今日この頃です。